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この記事をご覧になっている方の多くは、愛するわんこ・にゃんこが虹の橋を渡ってしまったところだと思います。文字だけで何の慰めにもならないことは百も承知ですが…本当にお辛いですね……。
直後は悲しみや戸惑いの中で何をすべきか迷うものです。そこで慌てて行動しても、後になってから「こうすればよかった…」と感じてしまうものです。
繰り返しになりますが、悲しい気持ちの中で読むのは大変だと思います。流し読みでも構いません。以下のポイントを参考に、心穏やかにわんこ・にゃんこ(もしかしたら他の種類の家族もいるかもしれません)とのお別れを進める助けになればと感じています。
ペット葬儀について不安なことはなんでもご質問ください【ペット葬儀110番】
1. ご遺体の安置とケア(当日〜翌日)
安置中に話しかけたり、撫でたりするのはごくごく自然なことです。わんこ・にゃんこたちの温もりを最後に感じてあげてください。そして大事なのは尊厳です。それを守りつつ、次のステップを準備していくことになります。
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具体的な行動:
①清潔にする:
体を優しく拭いてあげます。その際には、ぬるま湯で濡らしたタオルを使用します。口や目が開いている場合はそっと閉じてあげましょう。
②涼しい場所に安置:
夏場はエアコンの効いた部屋、冬場は暖房を避けた場所へ安置してあげます。保冷剤やドライアイスをタオルで包んで腹部や背中に置いてあげると、尊厳を保つ助けになるでしょう。
ドライアイスの置き方ですが、ご遺体と絶対にくっつけないことが大事です。そうしないと皮膚などにダメージが出てしまう可能性があります。
もう一つドライアイスではこんな危険もあります。ドライアイスによる窒息事故です。実は通夜の時などに死亡事故も起きていることをご存じでしたか。
ペットの場合には、人間のご遺体の時よりは少ないドライアイスの量ですが、それでも上記のような事故にも用心する必要があります。小型犬(または にゃんこ、うさちゃん)でドライアイス3キロ程度を、中型犬で5キロ程度と言われています。大きい子だともっと必要なようです。例えば中型犬の場合、お腹側と背中側においてあげると良いそうです。(小型犬ならお腹側だけで大丈夫)

図:ドライアイスを置くときのイメージ

③寝床を整える:
ペットが好きだった毛布やベッドに寝かせ、落ち着いた雰囲気を作ります。花やお気に入りのおもちゃを添える方も多いのではないかと思います。
2. 葬儀や火葬の手配(1〜2日目)
ペットにふさわしいお別れの方法を選ぶことが求められます。
具体的な行動:
個別火葬
これはペットちゃん1体のみを火葬する方法です。火葬の際に家族が立ち会えることが多いので、最期のお別れの時間を過ごすことができます。そして遺骨を受け取ることができるのも大きな特徴です。
合同火葬
こちらはほかのペットちゃんと一緒に火葬するスタイルです。遺骨回収は行われません。後日、提携されている霊園で合同で埋葬供養されます。中には「全然分からないので雑に扱われるのでは?」と心配される方もいらっしゃると思います。それでも専門業者の方は誠心誠意をもって扱ってくださるそうです。
\ ペット火葬 よくある質問 /
Q.合同火葬では火葬後のお骨はどうなりますか?
A.合同火葬の場合、提携霊園へ埋葬供養いたします🌈 pic.twitter.com/GRdrxZMsSz— ペット火葬ハピネス【公式】 (@happiness_petka) March 8, 2025
移動火葬車:
自宅近くで火葬可能なのが大きなメリットと言えます。業者によって千差万別なのが現状なので、口コミで判断するしかないのが実情と言えるでしょうか。
川崎市のペット火葬・ペット葬儀はクチコミ★5.0が430件超の高評価!ペットセレモニーウェイビー川崎支店 > ブログ > 【なぜ移動火葬車業者は嫌われるのか】
https://kawasaki-wavy.com/blog/1677
自治体:
自治体でもわんこ・にゃんこなどの火葬を行ってくれます。ただ、お察しの通り火葬というよりは処分に近い扱いになってしまいます。以下の文章は、辛い感情に追い打ちをかける情報かと思います。
自治体への依頼については感情とお財布のバランスによるのかもしれません。
例えば長野県長野市の場合は、明確に「可燃物焼却炉に直接投入して焼却する方法」と明記されています。持ち込みの場合は体重10キロまで190円、回収依頼をすると別途5,300円が加算されます。そして遺骨のお持ち帰りは出来ません。
また、東京都世田谷区の場合には「専門業者によって火葬・埋葬を行う」と書かれていました。25キロまで3,100円の手数料が必要になります。こちらもお骨の返却はできないとのこと。
さらには東京都東久留米市のように「飼養動物(ペット)の埋火葬について、市で取り扱っておりません。民間の動物霊園などにご相談ください」というところもあります。
葬儀や火葬の手配の注意点
業者に連絡する場合には、口コミをチェックしましょう。そして個別火葬ならば立ち合いができるかどうか、収骨ができるかどうかを事前に聞くようにいたしましょう。先ほどはドライアイスを紹介いたしましたが、現実的には3日以内に火葬を行うのが一般的です。
SNSで業者名やサービス名を検索するのも一案です。とはいえ、性質上仕方がありませんが「書き込みが本当に事実かどうか」を確かめる方法が限られております。
そして上記の通りお住いの自治体によって扱いがまるで異なります。急ぎすぎず、家族と相談して決めるようにいたしましょう。虹の橋を渡る旅立ちを、愛犬らしい形で送り出してあげたいと思います。
3. 遺品の整理など(2〜4日目)
わんこ・にゃんこの思い出は一生続くものです。大切にしつつ、心の整理を少しづつ始めていきましょう。
遺品の確認
リードや首輪、食器やおもちゃなどが目に留まるでしょうか。戸棚の奥など思わぬところから思い出の品が出てきてしまって号泣してしまうなんてこと、ありますよね。その一つ一つが、暖かい思い出に生まれ変わります。すぐに処分せずに、残したいものを選んでいきましょう。
メモリアルグッズ
遺骨でペンダントを作る方や遺毛を入れたキーホルダーを作る方もいらっしゃいます。フォトブックを作ることや祭壇的なものを整えて気持ちを落ち着かせる人も少なくありません。そして動物霊園の選定もゆっくり始めるタイミングでもあります。
大事なのは、今まで取った画像や動画を適切にバックアップしておくことです。デジタル時代だからこそ、あえて紙のフォトブックで残すなんてやり方もあります。
納骨について
今は納骨にも様々なスタイルがあります。以前に比べると、家族とペットの両方の納骨が可能な霊園が増えてきました。もちろんペット専用の霊園・納骨堂などもあります。
とはいえ、あるアンケート(総数110件)では飼い主の7割が自宅に遺骨を保管しているというデータもあります。なので、納骨するかどうかはあせらずゆっくり家族で話し合って決めてもよいのだと思います。
4. 家族や周囲とのコミュニケーション(1〜5日目)
悲しみを共有しましょう。思わぬ人やSNSから、予想もしなかったような気遣いを示されることもあるかもしれません。
家族と話す
ペットの思い出を話し合うことはグリーフケア的にも大事です。自分も傷ついていますが、同じように家族も傷ついています。普段はあまり関係がうまくいっていない家庭でも、こうしたときは同じ傷ついた仲間です。お互いに慰めあうことが必要なパートナーといえるでしょう。こうした時に、難しいですがペットの今後をどう扱うかについて家族みんなが同じ方向を向けると理想的ですね。
グリーフケアとは?
グリーフケアは、大切な人やペットを失った悲しみ(グリーフ)を抱える人が、その悲しみを乗り越え、立ち直っていくプロセスをサポートする専門的なケアです。単に慰めるだけでなく、故人やペットへの思いや喪失感を自由に表現できる場を提供し、感情の整理を促します
具体的には、傾聴、心理カウンセリング、自助グループへの紹介など多岐にわたります。悲しみは個人差が大きく、時間もかかるため、グリーフケアは個々の状況に合わせて寄り添い、悲嘆のプロセスの正常性を理解してもらいながら、喪失からの再適応を支援します。
故人やペットとの関係性を再構築し、新たな意味を見出す手助けも重要な要素です。
友人や知人に伝える
友人にとっても家族と同じようなペットの別れは辛いものです。「傷ついている友人を助けたい」と考える人は想像以上に多いものです。とはいえ友人がペットを飼った経験がない場合には、トンチンカンな受け答えをされる可能性も念頭に置いておきましょう。きっと友人を励ましてあげたいけど、何を言ったらいいのか分からないのだと思います。
必要ならばSNSで軽く報告するのもいいでしょう。「虹の橋を渡ってしまいました」といった短文で問題ありません。こうしたときに今まで交流があった方はもちろん、全くつながりのなかった人からも力をもらえる場合があります。特にペット好きの人たちは、悲しみを共有したり慰めたいと思う気持ちが他の人以上にありますからね。
悲しみのペースは人それぞれ
この点は、半年たったら…1年たったら…としゃくし定規にはいかないものです。そして立ち直ったと思ったら突然ダメージを受けるなんてこともよくあります。部屋の片づけをしていたときに、長い毛を見つけてしまって号泣なんてことも全然珍しくありません。
人によっては精神科などのカウンセリングを受診される方もいらっしゃいます。亡くなったペットたちも残された家族が悲しんだままでいることを望んでいるとは到底思えません。少しずつ話したり、前に進めるといいのですが。
5. 法的手続きと確認(3〜7日目)
気持ちが落ちている中で事務的な作業をするのは辛いものです。同時にこうした作業を淡々と行うことで、ペットが虹の橋を渡ってしまった現実を受け入れる助けになる…そういう人もいます。
具体的な作業
死亡届の提出
死亡届の提出は法律で定められています。具体的には「狂犬病予防法」の第4条にて死亡後30日以内にお住いの市区町村に連絡することが必要です。登録時の「鑑札」を返却しましょう。こちらはかかりつけの動物病院などがサポートしてくださることが多いようですが、そうでない場合には自力で役所に連絡する必要があります。
ペット保険
保険に加入していた場合には、解約の手続きをしていきます。例えばアイペット損保では、死亡診断書などがあればその日が解約日となり、そうしたものが無い場合には連絡した日が解約日になります。
サブスクの解約
ペットフードをサブスクやアマゾンの定期注文でオーダーしていた場合、それらの解約も進める必要があります。場合によってはトリミングの予約も止めないといけないかもしれません。
こうした作業も辛いものですね。
ペット葬儀について不安なことはなんでもご質問ください【ペット葬儀110番】
まとめ
愛するわんこやペットを見送るときは心が張り裂けそうになります。
ただ残された家族の務めとして、最初の1日や2日は安置や葬儀手配、3日目からは遺品の整理などを行い、その後5日目から7日目は事務手続きと心のケアを両立させて進めるといいでしょう。
こうした記事は単なる助けにすぎません。その子が大好きだった飼い主との絆は人それぞれ、世界にたった一つのものです。人と比べることはできませんので、自分自身の心の安定を優先させてください。
だって虹の橋を渡ってしまった子たちも、飼い主の笑顔を期待しているのですから…。
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